「停車場の女」岡本綺堂

 

(短編集『影を踏まれた女』所収)

大正15年作

あるご婦人が、皆に語る不思議。

虫の知らせならぬ、少女の知らせ。

これを「死らせ」と、この場所では呼ぶことにしよう。誰かもう使っているかもしれないが。

というか、ごった返す停車場で出会った少女は一体何者なのか。てか友人のいわば怪死よりも少女が気になる......と締めるところが面白い。

というか、ひょっとして少女が友人の死に関わると考え始めると、不気味感が広がってくるて......